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Wakan / Soul Is Film

2021年 7月16日(金)−31日(土)

出展作家

太田光海

 The 5th Floor では、映画監督・文化人類学者の太田光海による初個展を開催する。太田光海(おおた あきみ)は、マンチェスター大学グラナダ映像人類学センターの博士論文テーマとしてアマゾン熱帯雨林の先住民族の生活を撮ることを決めた。1年以上現地に住み込み、エクアドルでかつて「首刈り族」と恐れられたシュアール族の日常を追い、リサーチおよび撮影を重ねた。その凝集が、10月2日よりイメージフォーラムはじめ全国で公開される映画『カナルタ 螺旋状の夢』(https://motion-gallery.net/projects/kanarta-to-cinema)である。

 本展示は、一つのドキュメンタリー映画作品としての『カナルタ 螺旋状の夢』には到底収まることのないアマゾン熱帯雨林での経験を、太田が並行して撮り溜めていた写真や、再解釈したフッテージを用いて新たに製作した映像インスタレーションを用いて別視点から脱/再構築する試みである。映画という特定のフォーマットから離れることでより抽象度を増した作品群は、数世紀を経て我々の脳内に培養されてきた「アマゾンの森とそこに住む先住民たち」という実在がはらむアンビヴァレンスを、静かに、かつ大胆にあぶりたす。

 写真技術が誕生し、19世紀末から主に北米のネイティヴ・アメリカンたちにその威力が振り向けられ始めた時、彼らは写真に撮られることで「魂を抜き取られる」と考えたという記録が残っている。太田はアマゾン熱帯雨林での滞在中、「魂」と「映像」が、どちらもシュアール語で「Wakan=ワカン」と言い表せられるということを知った。しかし、シュアール族に関するあらゆる文献を当たってもその事実は記録されていない。「映像」を観ることと、「魂」と向き合うことが地球のどこかでイコールの関係にあるとしたら、そこに在るまだ見ぬ感覚は、いかにして掘り起こすことが可能なのだろうか?

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アーティスト

 

太田光海

1989年東京都生まれ。映像作家・文化人類学者。神戸大学国際文化学部、パリ社会科学高等研究院(EHESS)人類学修士課程を経て、マンチェスター大学グラナダ映像人類学センターにて博士号を取得した。パリ時代はモロッコやパリ郊外で人類学的調査を行いながら、共同通信パリ支局でカメラマン兼記者として活動した。この時期、映画の聖地シネマテーク・フランセーズに通いつめ、シャワーのように映像を浴びる。マンチェスター大学では文化人類学とドキュメンタリー映画を掛け合わせた先端手法を学び、アマゾン熱帯雨林での1年間の調査と滞在撮影を経て、初監督作品となる『カナルタ 螺旋状の夢』を発表。本作は2021年10月2日から全国で劇場公開される。

​会期

2021年 7月16日(金)−31日(土)

会場時間

13:00-19:30

住所

The 5th Floor: 東京都台東区池之端3-3-9 花園アレイ

アクセス

千代田線 根津駅 2番出口から徒歩4分

入場料

500円 (※事前予約制)

共催

The 5th Floor, 花園アレイ

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